トランペットの仲間
トランペット
金管楽器の代表選手です。
仲間としては、ピッコロトランペット、コルネット、フリューゲルホルン、C管などがあります。
ピストンで、3つの延長管を切り替える事で、半音低い、1音低い、1音半低いこれらを組み合わせて、3つのピストン全部推せば、3音低い音が出せるという構造をしています。
ただ、波長は低ければ長く、高ければ短くなるので、延長管が同じだと微妙に音が合わなくなります。これを調整するために、それぞれの延長管は、スライドできるようになっています。
下の「レ」実音「C」は、1番と3番のピストンを押すのですが、このままだとちょっと高いので、3番スライド管を左小指でちょっと延ばします。
マウスピースだけでどこのピストンも押さなくても、下から「ソ↓ドソド↑ミ↑」と吹き替えられます。この奏法練習を「リップスラー」とよび、金管楽器ならではの奏法です。通商「ラッパ」は、ピストンが無く、この「ソドソドミ」だけで演奏しています。
基音がB♭です。先述の何もピストンを推さない出る音が、B♭だからです。
ピストンで延長管を切り替えるのが基本ですが、ホルンのようにロータリーバルブで切り替える物もあります。
・ピッコロトランペットは、基音はほぼ全ての音があり、曲によって使い分けているようです。基音はB♭。
木管楽器のように管長を半分にすれば1オクターブ上がる、と言う考え方では無く、音域はトランペットとほぼ同じです。ただ、管長が短い事で抵抗が低く鳴り吹きやすく、ベルが小さいことで軽やかな響きになることで使われます。
・コルネットは、マウスピースからピストンまでの(直管)距離と、ピストンからベルまでの(円錐)距離と比較した場合、マウスピースまでの距離が長い構造をしています。そのため、トランペットよりも軽快な音が出せると言われています。また、このことで、トランペットより曲率が緩く小さめに作られるので、子供でも扱いやすく、子供バンドでよく使われます。基音はB♭。
・フリューゲルホルンは、見た目こそトランペットですが、どちらかと言えば、ホルンの仲間です。マウスピースからピストンまでの(直管)距離と、ピストンからベルまでの(円錐)距離と比較した場合、ベルまでの距離が長い構造をしています。また、ベル部が大きいため、太く丸い甘い音色が特徴です。どちらかというと低音の響きが良く、高音域は吹きにくいそうです。