鍵盤打楽器の仲間
鍵盤打楽器
鍵盤打楽器は、いわゆる木琴、鉄琴の仲間です。それぞれの担当の音の長さの木や金属の構造物を叩いて、その特有の周波数を奏でるものです。その叩いた音だけだと、乾いた鋭い音で、他の楽器との調和が難しいため、鍵盤の下に管を設置して、管の中で音を共鳴させて豊かな響きを作っています。
ただ、低音域はよく響きますが、高音域は音の指向性も高く、共鳴はしにくいので、シロフォンなどの高音域は管が着いていません。
その他、マリンバなどの半音鍵盤は、2連、3連の間に鍵盤がない部分があります。でも、そこにも管が着いているものがありますね。これは、ダミー管と呼ばれ、直接共鳴はしていません。見た目、ここにダミー管がないと、歯抜け状態でかっこ悪いからと言う事もありますが、低い音はいろんなところに共鳴します。そういう意味でもダミー管の間接共鳴も豊かなので、音の邪魔はしていませんね。ピアノやコントラバスも、実は隣の弦が勝手に共鳴しているので、豊かな響きとなっています。
シロフォンなどは、高音域なのでパイプの共鳴が期待できないこともあり、鍵盤そのものに穴がくりぬかれていて、鍵盤そのもので共鳴を作っています。
更に高音域だと、自然に共鳴を作ることが難しいので、ビブラフォンのように、共鳴管の入り口の弁を回転させて、共鳴あり共鳴無しを拘束で入れ替えることで、ビブラートを作り、音の厚みを作った物もあります。このビブラフォンは、その為モーターを回す電源が必要となります。屋外演奏の場合は、電源確保がネックとなることもあるようです。
よく使われる鍵盤打楽器は
・マリンバ
・シロフォン
・ビブラフォン
・グロッケン
ですが、木琴、鉄琴や、東南アジアなどは特有の鍵盤打楽器(材質がバンブー)などもあり、曲によって使い分けられます。
趣味の世界としては、例えば、ガラス瓶に水を入れてその水の量を調整して音階を作って、バチで叩くとか、竹をくりぬいて音階を作ったり、種類は無限大ですね。